大人に魅せられて

オシャレでこじんまりとしたバー。ロックグラスを傾けて、ため息をつく。そして隣にいる友人に向かって、「あの頃は楽しかったね」と言う。友人は微笑み、丸い氷をカランと鳴らす。

そんな映画のワンシーンのような未来を、私は夢見ている。16歳のゴールデンウィーク

 

私は、わりとおしゃべりな人間である。いや、かなりおしゃべりである。おしゃべりな人は、ウザイ人とそうでない人、2通りに別れる。ウザイ人は、そのおしゃべりが本当に鬱陶しく、聞いてて飽きる。そうでない人は、それが面白く、聞いてて飽きない。

私は多分、前者の人間だろう。

これには自覚がある。私が話す言葉はあまり綺麗なものものでもないし、大して面白くもない。声はでかくて響くし、なのに滑舌は悪い。聞いていていい気分になるおしゃべりでは無いのだ。自分で書いていて悲しくなってきた。だが、本当にそうなのだ。

 

でも、そんな私のおしゃべりを、嫌な顔をせずに聞いてくれる人も何人かいる。私は軽音楽部に所属しているが、そのバンドメンバーもそうだ。

私のバンドメンバー。同級生の、オレンジちゃんと黄色ちゃん(仮名)。それと、メガネ先生(仮名)。この3人は、度々繰り返される私の長いおしゃべりを、ただ呆然と聞いてくれる。話に対してなにかコメントをしてくれる時もあれば、軽く流してくれる時もある。私は別に共感を求めて話している訳では無いので、どんな反応でもいいのだ。「聞いてくれる」という事実が嬉しい。

 

今日の部活の休み時間、オレンジちゃんがピアノで、ルパン三世のテーマをジャズっぽく演奏していた。私はそれを聞いて、少し古くてオシャレな雰囲気のバーを連想したのである。その架空のバーを、黄色ちゃんに向かってひたすら説明していた。

こじんまりとしたオレンジっぽい空間。アンティーク調の内装。古びたポスター。マスターは無口で、優しい表情をしている。カウンター席は長く、端ではスーツの男ふたりが酒を飲みながら密談していて、何個かあるひとつのテーブル席で老婦人が読書をしている。私たちは丸い氷が入ったロックグラスを弄びながら、昔話に花を咲かせる。そんな架空のバーのワンシーン。「映画に出てきそうじゃない?」そう繰り返しながら、私は興奮気味に黄色ちゃんに語って聞かせていたのである。黄色ちゃんは楽しそうに聞いてくれた。私は話しながら、優しい人だよなあと心底感じた。

そして私は、30歳になったら、この想像のワンシーンを現実にしたい、と言った。30歳になったら、こんなオシャレなバーで昔話をしよう。そう2人の優しい友人に言うと、2人は笑顔で「じゃあ店探しといてね」「30歳になったら連絡してね」と言った。

 

私達は今16歳。24年後。

きっと、覚えていないんだろう。それでも、オシャレなバーじゃなくてもいい、30歳ピッタリじゃなくてもいいから、思い出した時に集まって、今日の話をしたいものである。

 

今、一緒に飲むのは自販機で買ったジュース。大人になったら、一緒にお酒を飲みたい。

 

2021.05.02

初投稿!といっても…

初投稿!!!!!

だけど、何を書こうか。
私の人生の記念すべき初ブログ、それの初投稿なのだから、ちょっとは特別なことを書きたいが…何も思い浮かばない。

そもそも、どうして突然、ブログを始めよう!なんて思いついたんだろう。いや、そんなこと私以外分からないだろうけど、私自身も分からない。なんかいきなり、ブログ楽しいかも!っていう考えに至ったのだ。

つまり、特に意味は無い、ということになる。

まあでも基本的に私の特技は弾丸トークだ。いつもは優しい友人や家族にそれをぶちまけているが、さすがに話しきれないし可哀想なので、それを活かして楽しく続けて行ければいいなと思う。出来れば、読んでくれる人が増えて欲しい……

ちなみに目標は、毎日投稿し続けること。とは言っても、私はまだまだ学生であり、最優先事項は勉学(先生に言わせると)なので、無理しない程度に頑張っていきたい。

あと、このブログは基本的にその日のテンションで書くので、今日みたいな文体になる時もあれば、です、ます  の文体になる時もあるだろう。まあ、人生のほとんどはノリでなんとかなる。はず。

とりあえず、5月2日から始めるよりは5月1日に始めた方がキリがいいので、0時になる前に投稿してしまおう。

やばい、本当に意味の無い内容になってしまった。
先が思いやられる…🤦‍♀️


2021.05.01   (とりあえず日記っぽくしとく)